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がんでもママになるのをあきらめない 卵巣組織凍結という選択肢

がんでもママになるのをあきらめない 卵巣組織凍結という選択肢

京野廣一 著

定価: 2,700円+税
発行: 2021年2月16日
ISBN: 978-4-86113-700-6 C3047
体裁: A5版 ソフトカバー並製 2C 100ページ

欧米では、がん患者さんの妊孕性を温存するために、治療前に、卵子や受精卵、卵巣組織を凍結して保存することが一般的になってきています。日本でも卵子や受精卵の凍結保存を受けることができる生殖医療施設は全国に100カ所以上ありますが、欧米では標準療法となりつつある卵巣組織凍結については、実施できる医療施設が非常に少ないのが実情です。また、残念ながら、医療関係者であっても知識不足の方が少なくなく、がん患者さんが卵巣組織凍結の正しい情報を得ることはきわめて困難です。
本書では、この画期的な妊孕性温存療法である卵巣組織凍結の最新情報を、日本の卵子凍結保存・卵巣組織凍結の第一人者が詳しく解説しています。がんの診断を受け、妊孕性温存の必要があると担当医から告げられているがん患者さんや、そのご家族。また、がん患者さんをサポートする立場の医療関係者の方々も必読の内容となっています。

【コンテンツ】

第1章 がん治療の後でもママになれるお話

  • がんの多くが治る時代 そして完治後も人生は続きます
  • 妊娠できなくなる可能性があるがん治療とは?
  • 卵子や卵巣を凍結保存して妊孕性を守ることができます
  • 妊孕性温存の潜在的希望者は実績の10倍もいます
  • 3つの妊孕性温存の特徴と適応は

第2章 卵巣組織凍結という新しい選択肢

  • 卵巣組織凍結は世界ではすでに確立した医療技術です
  • すぐに受けられるのが卵巣組織凍結のメリットです
  • より確実で、より高い妊娠の可能性が期待できます
  • 小児がんでは卵巣組織凍結が妊孕性温存の唯一の選択肢です
  • 凍結保存施設を集中して経験を蓄積 実績を上げているヨーロッパ
  • 日本の卵巣組織凍結にはいくつかの課題があります

第3章 安全・確実な卵巣組織凍結を受けるには

  • 安全・確実な卵巣組織凍結を受けるには
  • 卵巣組織凍結には「緩慢凍結法」を選ぶべき理由
  • 卵巣組織の長期保管体制が万全か確認することをおすすめします
  • 卵巣組織凍結保存センター「HOPE」について
  • がん克服後を豊かに生きるために

【著者紹介】

京野廣一
1951年 宮城県生まれ
福島県立医科大学卒業後、東北大学医学部産科学婦人科学教室入局。1983 年にチームの一員として日本初の体外受精による妊娠・出産に成功。1995 年、レディースクリニック京野を宮城県大崎市に開院。世界各国の妊にん孕よう性せい温存のリーダーから技術を学び、2001 年に日本初の卵子凍結(緩慢凍結法)による妊娠・出産に成功。
2004 年、ガラス化法による卵子凍結で妊娠・出産に成功。2007 年、京野アートクリニック仙台開院。2012 年、京野アートクリニック高輪開院。2016 年には、日本初の卵巣組織凍結保存センター「HOPE」を品川に設立。2019 年、京野アートクリニック盛岡開院。全国を対象に、地域格差のない、患者中心の妊孕性温存の普及活動を展開している。日本の卵子凍結保存、卵巣組織凍結における第一人者。

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